2016年10月19日(水)
No.1053
おはようございます!
ストラコム坂本です!
今朝は、コンサルの現場から…
昨日は、東レの日覺社長のお話を聞く機会に恵まれました。
東レと言えば、ボーイング社との大型契約のニュースが思い出されます。
2014年の11月にボーイング社の次期大型機777Xの主翼向けの炭素繊維を提供するというもので、年間1000億円、10年以上の期間ですから1兆円を超える大型契約でした。
それの伴い米国に1000億円を投じて新工場を作るというのも発表されていましたね。
既に供給契約を締結している787の契約も延長されるなど、大型契約を受注しています。
東レは、1926年設立の再生繊維であるレーヨンを作る企業として設立されています。
もともとの東洋レーヨンという社名はここから来ているんです。
その後、合成繊維であるナイロン、ポリエステルと繊維の研究をすすめています。
また、1963年にはフィルムの生産、1971年には炭素繊維を生産開始しています。
東レにおける基幹製品である繊維、プラスチックの売上は全体の70%、利益の60%を叩き出しています。
そして戦略製品である炭素繊維、情報通信材料の売上は全体の20%、利益の40%にもなります。
つまり、炭素繊維はその登場から45年を経て大きな利益を生む事業に育ってきています。
お話の中では、
「磨き込まれた技術には、あとから市場がついてくる」
とも話されていました。
この技術に対するこだわりが、素晴らしい事業を作っているんだと確信しましたし、
「収益性のないものに価値がないのではない。社会的に価値のあるものには、必ず市場はある」という言葉も響きました。
最近の企業に有りがちな、市場を見ないで収益だけで投資を決定するという傾向ではなく、モノ作りへのこだわり、しつこさが東レという企業のDNAなんですね。
また、機会があれば日覺社長のお話から引用させていただきます。
今の企業に大切なこと、現場主義などなど、、、
本当に素晴らしい時間でした。
今朝はここまで!
では、いってらっしゃい!
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